3月12日 予算特別委員会

◆委員(井上ノエミ君) 
 それでは、みんなの党の意見開陳を行います。
 まず、議案第5号 平成26年度墨田区一般会計予算、議案第6号 平成26年度墨田区国民健康保険特別会計予算、議案第7号 平成26年度墨田区介護保険特別会計予算、議案第8号平成26年度墨田区後期高齢者医療特別会計予算の以上4議案について、また自民党から提案が予定されている付帯決議を付すことに同意し、賛成の立場から意見を申し上げます。
 平成26年度の一般会計予算においては、「安全で安心して暮らせるまちづくり」がリーディングプロジェクトとされて、防災対策が重視されています。区民の生命と財産を守ることが最も大事な区政の仕事です。そのためにも、防災対策においては、洪水対策も忘れてはなりません。また、区民の命を守るためには、交差点の交通事故の対策を一層推進していただきたい。また、「おれおれ詐欺」などで高齢者が大事な老後のお金を失っています。高齢者の財産を守るために対策を強化していただきたいと思います。
 今、子どもの貧困が大きな問題となっています。貧困の連鎖を防ぐためにも貧困の中にいる子どもたちを忘れてはいけません。子どもたちの支援をもっと充実することを要望します。また、児童虐待、いじめ対策も含めて、子どもたちが安心して暮らせる墨田区をつくっていただきたいと思います。
 学校教育においては、日本の学校では英語教育、コンピューター教育が遅れていることを指摘しました。本予算では改善はされていますが、より一層の努力をお願いいたします。
 高齢者の増加に伴って国民健康保険・介護保険特別会計の財政も悪化しています。病気や介護の予防にもっと力を入れる必要があります。高齢者対策においても、介護予防をもっと重視していただきたい。
 国際観光都市を目指す墨田区にとっては、オリンピック・パラリンピックの開催は、墨田区を国際化するためにはよい機会です。2020年はあっと言う間にやってきます。多くの選手、観光客が墨田区を訪問するように、その対策を来年度から確実に実施していただきたいと思います。また、多文化共生社会をつくるためにも、必要な政策を実施することを切望します。
 最後に、すみだ北斎美術館について申し上げます。
 すみだ北斎美術館は、両国地域の観光振興においては重要な観光資源になると思います。しかし、少子高齢化社会の中、将来の墨田区の財政を考えると簡単には進められません。その維持管理費も区の財政を圧迫すると心配されます。特に、今回建設費が大幅に増えたことについて、区の責任は重大です。この点については、責任ある対応を要求します。確かに、北斎は我が国の重要な文化です。そこで、すみだ北斎美術館が果たす国際的な役割があると思います。もっと具体的なビジョンと計画を示していただきたいと思います。
 なお、共産党から提出された予算の編成替えを求める動議については、福祉と防災を重視する案に賛同する部分もあります。しかし、みんなの党は国際観光都市も目指していますので、共産党の動議には反対いたします。
 以上、みんなの党の意見開陳とさせていただきます。